東尾張コールセンター報告書

東尾張地方で携帯を売っている豚イエデンワニスト。内田彩さんとNEW GAME!とななしいんくが好き。

人生初の同人誌(写真集)はこんな流れで作りました

 

Photoshopも殆ど触ったことのないド素人が勢いで同人誌(写真集)を出すことに決めてから、(自分で決めた締切に追われながら)なんとか完成させるまでの流れをまとめました。

同人誌を出すことを決めた経緯は前記事で

2度目のコミケで人生初の作り手側に回ったオタクの感想 - 東尾張コールセンター報告書 https://h1gashi.hateblo.jp/entry/2020/01/15/040901

 

制作の流れで一番参考にしたWebサイト

初めての同人誌、こうやって作りました | ISLAND TRIP(アイランドトリップ)
https://www.islandtrip.jp/2017/12/280740.html

こちらの方の記事の流れをムチャムチャ参考にしました。ありがとうございます。

 

まとめ

先にまとめてしまいます。

  • 締切はイベント20日〜2週間前
  • サイズやページ数は『こんな感じの本にしたいな』ってサンプルを見つけるとよい
  • 何部刷るかは『爆死しても財布が泣かない』量にする
  • 実作業期間は3週間〜1か月
  • バックアップとセーブは頻繁に行う

イベント参加当落は2ヶ月前なので、当落が決まってから作業しても意外となんとかなります。

しかし後ろにズレると印刷費の割引が消え財布に直撃してくるので、早めに終わらせるに越したことはないです。

 

 

制作スケジュールの決め方

自ジャンルは今回コミケ4日目なので12月31日です。12/30までに自宅で受け取るには12/15ぐらいまでに『10日後郵送コース』(このくらい先の納期のコースが一番安かった)で納品が必要。というわけで12/15が締切に決定。スケジュール帳には12日のところに印を打っておきます。(未来の自分に早めに焦ってもらうため)

まず何の本にするのか

イエデンワ写真集。としか決まってなかったので、見開き2ページで1つの旅先、みたいな感じの旅行記でどこかに文章を差し込んで、とかふんわりそんな感じで作ることに決定。

印刷所、本の大きさ、ページ数、部数を決める

初めてでよく分からないので、夏コミで買った中で一番イメージに近い写真集の同人誌が使っていたグラフィックさんという印刷会社に決定。サイズも一番メジャーなB5縦
500円という値段は決まっていたので、同ジャンルの先輩に部数の決め方とか制作作業の流れを聞いて参考にしてなんとなく表紙含め20ページに。部数は30部(ざっくり印刷費1万円)くらいなら財布も大して困らないし、カバンに入れて持ってけるので30部に決定。

 紙、写真を決める

10月中旬(締切2ヶ月前)
印刷所(グラフィック)会員登録。登録時のポイントで色と紙の見本を請求して翌日到着。マット135kgが好みだったので表紙も本文も全部これに。並行してネットプリントでL版写真を100枚くらい印刷。ここから選びます。


10月下旬(締切1.5ヶ月前)
ネットプリント注文のL版100枚到着。1枚6円くらいだからバンバン印刷したほうがいいとおもいます。写真を手に持って並べて決めるほうが僕には向いてました。

11/1

コミケ当落発表。当選!!!(落ちたらネット販売とか委託お願いするつもりでした)


(ここから別の推し事が続き作業は一時保留)
内田彩さんのライブイベントは最高だなぁ)


11月下旬(締切3週間前)
なんとなくどのあたりの写真を使うか決めながら文章下書きスタート。
とりあえず旅先決めたら文字が書けるので、文字書きを進めながらページごとの写真配分決定。その間の旅行先にも写真持ってって机に並べてました。

レイアウト決め、文章挿入

12月上旬(締切2週間前)
写真は決まったので、見開きにバーンと出すのか1ページに2~3枚突っ込むかとかのレイアウトを考えて、その作業に詰まったらあとがきを書き足す、というのを繰り返していたらあとがきスペースが先に埋まってしまいました。


ここからひたすらレイアウトとか文字の縁取りとか文章部分の背景の透明度とか、突然思いついた小ネタを入れたりが続きます。フォトレビューサイトみたいな撮影設定入れたら面白いかなとか思ったんですよ。思いつくたびにPhotoshopの操作方法ググるところから始めるので自分で自分の首を絞めてました。


12/13(締切2日前)
自分で決めた仮の締め切り日。フォトレタッチ以外仮完成。RGBデータで編集していたのでCMYKデータに変換してPDFへ。一旦知人にチェックしてもらって文章直したり。何度読み返しても誤字脱字が見つかるんほんと謎です。


ここでグラフィックさんの『10日前納品プラン』が数日前に受付終了してたのが発覚。かわりに6日前納品のやつを注文して締め切り4日間伸びる代わりに+2000円。やっぱりみんなコミケ前は大変なんですね。


12/16(締切+1日)
早朝にPDF納品。開放感。

アップロード時に表紙と裏表紙が見開きの左右逆で作ってたミスが発覚したりもしましたけど、サクッと直せたので特に問題なかったです。締め切り10分前とかだったら死んでたでしょうね。

 


12/22
本到着。色がまともでとっても安堵。ディスプレイに映る色と実際に印刷される色は同じとは限らないので、届くまでは安心できないんですよね。高いディスプレイとかだと印刷物と近く正確な色になるそうなんですけど、うちのは安物なので。

あと本なんか多めに入ってない?と思って調べると予部って概念があることを初めて知る。得した気分です。30注文して35くらい入ってたかな。

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完成した同人誌たち



締切の1ヶ月位前から、同ジャンル先輩のいるみんさん(@illumi_key)と「毎日進捗の声掛けしあいますか!」みたいなのやってました。進捗どうですかー!同ジャンルのお仲間って素晴らしいですね。冬で体調崩し気味だったのヒヤヒヤでした。

次回への反省

次回はイベントの1ヶ月位前に入稿したいですね!!(理想)

当落発表くらいに入稿できれば気も楽で面白いんだろうなぁ。3/14が当落なので3/20入稿????いやAYAUCHIDAライブもあるし……。

そもそも写真もこれから撮影に行くものが大半なんですよ(予定)
作業に1ヶ月はかかってしまってたので、1~2月、ギリギリ3月に巡った写真の……

今気がついたんですけど4/4の大瀬祭の写真載せたいので入稿はそれ以降ですわ。ギリギリ作業確定です。

 

今回と同じ締切日設定だと4/15辺りが締め切りになる予定です。見本を送ってもらう、みたいなのをやってみたいのでマジで4/10辺りには終わっておきたいなぁ。

 

あと、Photoshopはメモリを馬鹿食いするのでこまめなセーブが必須です。

2度目のコミケで人生初の作り手側に回ったオタクの感想

結論 コミケ楽しい!

まとめ

”完全に消費者側を決め込んでいたオタク”でも、"自ジャンルの話なら初見の人と話すのでも苦じゃないオタク"にとってコミケは最高の場所でした。一期一会で好きなものの話をするだけのオタク同士の関係。不思議と楽しかったです。

先にまとめを持ってきたのでざっくりとした収支を書いておきますと、参加費0.9万と印刷費1.2万で支出2.1万。売上1.5万に加えて推しジャンルについて語り合った時間と打ち上げの焼き肉がプライスレスで圧倒的黒字です。

 

まえがき

本を出した自ジャンル(Twitterタグ#旅するイエデンワ)は最盛期が6~7年前という「過去のジャンル」かつ「出オチに近いネタ」だったのですが、Twitterで今でも5〜6人はたまに写真上げたりしてますし、ガジェット好きの多くの人が「あぁそんなのあったねぇ」と覚えてくれている、意外と知名度があるジャンルです。今回は3サークルが#旅するイエデンワ本出してました。(3サークルも!)

 

  • 1.なぜサークル参加?

夏コミ(C96)が初コミケ一般参加で超楽しかったから、です。
カタログ読んでいた時から気が付いてたのですが、論評島なんてもう何でもありで最高でした。酒のつまみレシピ本とか二輪下道旅本とかいっぱい買いました。
「何でもありなんだなぁ。なんでもあり。なるほどじゃあ自分で出すか!」
ということで会場で申し込みキットを購入。ドキドキの末無事当選です。

人生初の本作りです。絵も小説もクリエイティブな事は何もできずオタクとして消費者側を自認していたので全てが初体験。何から何までググって調べました。イエデンワ写真集にすることだけは決まってたので、手元の写真を整理して夏コミで買った本を参考にしつつ印刷所と使う写真決め。100枚くらいL版で写真プリントして選別しました。ネットプリントがお安かったです(コンビニ印刷で無駄なお金を使ってしまった)。
印刷所配布のテンプレファイルにフォトショップで写真ペタペタ貼って、さっくりレイアウトを考えてからフォトレタッチして配置し直しました。叩き台が出来るとやりたいこと後から後から出て来て、作業がどんどん増えて楽しかったです(白目)

締切近くには同ジャンルのいるみんさん(@illumi_key)と進捗を確認し合ったりしてました。

 

あとはあとがきに書きたいことが沢山あり過ぎたので紙面を限界まで使ってしまいました。あとがき限界オタクです。
出オチ本なので値段は一番手にとって貰えそうな500円に。最初は700とかにしようかと思ったのですが経験者に相談したらやはり止められました。ほかにもなんやかんやと相談に乗って頂いたコミケの先輩方、ありがとうございました。

  • 3.当日

コミケ自体2回目だったので、会場入るまでは人の流れに沿って(流されて)スムーズに。(しかしお手伝いして下さるイモさん(@supercub250r)との合流箇所が流れの外だったので見事合流失敗)

スペース着いたら隣のスペースの方が設営してる(歴戦のテキパキ感)のを参考にしながら設営。

『(あー値札無い。机に置いてあった広告のやつ使お。ちっちぇえな……コンビニで印刷?どこで出来るかわからないしあんまり時間ないな、せや!タブレットに画像スライドショーしよ!)』

こんな事もあろうかと持っていったタブレットスタンドが役に立ちました。でも養生テープかさばるし…と思って持ってったマステは弱すぎてダメでした。

設営後の見本誌の提出はスムーズに済みました(イメトレしたので)。イモさんからたぬきちさんの新刊(総集編)お借りできたので、ゆっくり読みながら過ごそうと思ってたのですが、嬉しいことに次々声をかけてもらえて読む時間なかったです。(まだメロブで買える……??)


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新刊立て掛けたのは100均のスタンド。100均食器立てを連結して、一番上を100均の曲げられるタブレットスタンドで角度調整です。100均サイコー。ありがとう近所のセリア。

スペースは横の広さがあまりないので、もっと縦の空間を使えるものあると良かったです。あと時間の感覚が無くなるので手前に向いた置き時計とか、自分のサークル番号と名前を大きく掲示するポスターとかあると良かったです。これは机の前に。出オチネタみたいな本はバーーンと目を引く必要があるんですじゃ。

 

11時位からちらほら売れ始め13時に30冊完売。

完売……なんで完売??

 

想定外の事態に嬉しい悲鳴を上げながら完売ごめんなさいの札を出したりして、14時位から見たかったサークルさんとかジャンルの島回って物色したり挨拶したりしてスペース戻って丁度コミケ終了でした。最終日ということもあって感動的な拍手で締め。

片付けもお隣さんを参考にサクサク終わりました。初心者は周りを見ながら真似して学ぶ訳です。

  • 4.反省

心折れないために「売れない想定」ばっかりして「売れた想定」してなかったので、売り切ったときの用意をなんにもしてませんでした。完売札の紙はお隣さんに、ペンはイモさんに借りました……ありがとうございます。売れました!とか残り残数ツイートとかも忘れてましたね……(そもそも売れると思ってなかったので)。
あとはお手伝いして下さったイモさんに何をお願いして良いのかよく分からず、手持ち無沙汰にさせてしまった時間が多かったこと、大変申し訳なかったです。(でも後ろに控えていて頂けて心強かったので次の機会があればまたよろしくお願いしたいです……)。初心者は何があるか分からないので、一人はなかなかまだ怖いですね……急な腹痛とか。

  • 5.次回

オタクは味をしめたので次回C98の申込みもしました。
内容は沼津イエデンワ本かなぁと。沼津の宝100選で過去行ったことある場所をカウントしたら75点分しか無かったので案外行ってないところが多いっぽく、巡るのも楽しめそうなので、改めて沼津を巡って写真を撮ってこようと思います。

 

どんなスケジュールで同人誌作ったかの記録も次にまとめる予定です。